オウゴンオニ(ローゼン、ババ等)をブリードするにあたって、少しでも手間をかけずに簡単に済ますオウゴンオニクワガタ産卵セットの方法です。
と言っても特別な事をする訳でもなく通常のオウゴンオニの産卵セットとなんら変わらないと思いますが...
生き物故、個々の癖や状態等もありますし、この方法で100パーセント必ず成功する事は約束できませんが、先ず先ずの結果は残せています。
まずは、オウゴンオニのセットを組む為に砂埋めレイシ、飼育ケース(コバエシャッター中)、園芸用鉢底ネット(細目)を用意します。
鉢底ネットは下の画像のように飼育ケースの底の大きさに合わせてピッタリにカットしておきます。
次に砂埋めレイシを一日汲み置きした水に浸けるわけですが、まず砂埋めレイシの重さを量っておきます。
そして皮を剥がずに下の画像のようにそのまま浸けます。
※加水する事無く程よい湿度を保っていて、持った時にずっしり重く感じる砂埋めレイシはこの限りではありません。
水に浸ける際、もし隙間無くピッタリしていて殆ど吸い上げない場合は皮を剥ぐより数箇所穴を開ける方が良いかと思います。
レイシは吸収力が凄いので浸け過ぎてしまうとセット後、割出しまでに卵が腐ってしまう等の原因にもなるので注意が必要です。
私の場合は、殆ど直径12〜14cm程の砂埋めレイシ使用で、下の画像の場合は約300cc吸い上げたところで終了します。
(材質にもよりますが、直径12〜14cm程度で300〜400ccを一応の目安にしています)
1g=1ccという考えで時折水から上げてレイシを量ってみるのが一番手っ取り早いです。
もちろん1g=1ccと言う考えは4℃の純水という前提がありますが、この場合細かい事は抜きということで...
水に浸ける前の重さ736g 終了後1064g...328g増(約328cc)
浸け終わったら一晩待ちます。
この場合、乾燥というより水分をレイシに馴染ませる意味合いの方が強いです。
特に乾燥する時期は乾燥しすぎないように...
24時間後1041g
砂埋めレイシの準備が整ったところで、先にカットしておいた鉢底ネットを飼育ケースにひいてその上に砂埋めレイシを置きゼリーを入れ完成!
ローゼンなどは即日穿孔する場合が殆どで最初のうちのゼリーは割出しまで食べずにある場合も結構あります...
それとオウゴンオニは材に穿孔して産卵するので、私の場合はマットを使いません。
ですから洗浄も簡単、再セット時も材の準備さえ整えておけば1分とも掛からないので、鉢底ネット使用は時間のあまりない時でも非常に楽です。
後は交尾済みの♀のみ投入すればOKです。
セット時の温度は23℃前後でそれより低くなるにつれなかなか穿孔してくれない感じです。
セットする時、皮を剥ぐか剥がないかは自由ですが、経験上ローゼン、モセリ、モーレンは剥がずにいても穿孔していきます。
ババは一部皮を剥がしておくと剥がした所から穿孔する確率が多いように思います。
他に砂埋めレイシ以外では菌糸材、菌床産卵等も有効ですしセットの方法は砂埋めレイシの部分が変わるだけです。
以上が私が行っているオウゴンオニの産卵セットです。
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